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コーチングとは? 期間や料金、よくある質問

初めてリーダーやマネジャーになると、プレーヤーだった今までとは違う悩みを抱えます。

「思うようにチームがまとまらない」
「なかなか目標が達成できない」
「どうすれば部下はやる気を出してくれるのか」

そんな悩みを解決する1つの手法として、近年注目されるのが“コーチング”です。
様々なビジネス書でとりあげられ、コーチングは、もはやリーダーにとって当たりまえに身につけるべきスキルとなりました。

しかしコーチングが一般化したことと反して、正しくコーチングを理解し活用できている人は少ないです。
「コーチング=傾聴・質問」と思っている人が多いですが、傾聴や質問はコーチングの技術の1つに過ぎません。

コーチングをすべき目的や、対象者、対象となる改善内容が、「コーチング」するに適しているか判断できなければ、最大限の効果を発揮することはできないのです。
そこで、プロコーチの立場から、コーチングとは何か、コーチングの料金や相場、よくある質問をまとめました。

1、コーチングとは何か

コーチングとは、「双方向の対話を通して、クライアント(対象者)の目標達成を支援するためのもの」です。

双方向の対話とは、クライアントとコーチの単なる会話ではなく、互いに対等の立場で言葉のキャッチボールを行うことです。
コーチはクライアントの話しを聞き、様々な質問をします。
質問を通して、コーチはクライアントの無意識の本質を見える化し、目標達成にむけクライアントを支援します

 

またコーチングはコーチの先入観の押し付けや、目標達成にむけ何か教えたりはしません。
コーチングでは双方向の対話や質問を通して、無意識の本質を見える化し、クライアント本人に気づきを与えることや、目標達成のため設定した行動計画の支援、さらに目標達成のための行動に対するフィードバックを行うことが主な活動になります。

そしてクライアントが目標達成にむけ自走状態に入ることが、コーチングの最終目標になります

2、コーチングの期間

コーチングの期間は達成したい内容によって様々ですが、結果を見るには、主に最低でも3か月程かかります。

なぜならコーチングは主に「こうなりたい!」というクライアントのゴールを達成するための専属コーチなので、ゴール達成のために何をすべきかという詳細な目標計画をたて実行に移すとなると、人の行動が変化するには最低でもに3か月かかるからです。

 

コーチは「いつまでにどうなっているか」というクライアントのゴールイメージから、クライアントと一緒に目標達成計画を立てます。
この計画は中・長期的なものとなり、最低3か月といいましたが、長いものだと1年、2年…とかかるものもあります。

コーチングの期間はクライアントの意思で終わらせる他、コーチ側から終わらせることもあります。
クライアントが目標達成にむけ自走状態になったことを確認した場合や、コーチングではなく別の手法をとったほうがいい場合など、コーチングが適さない場合は、コーチングを終了します。

3、コーチングは結果主義

コーチングはぼんやりしたものに思われがちですが、実はコーチングはとても結果主義な手法です。

コーチングは「いつまでにどうなっているか」について詳細に目標を立て実行します。
また最低でも1か月に1度、クライアントはコーチとともに目標計画がどの程度実行されたか、コーチのフィードバックや行動計画の達成度から進行具合を確認し、着実に目標達成を遂行します。

某パーソナルトレーニングジムではありませんが、コーチングは「結果にコミットする」ものなのです。
そのため自分ひとりで闇雲に動くより、「いつまでにどうなっているか」というゴールイメージを達成しやすくなります。

4、コーチングの技術

コーチングはクライアントに気づきを与えたり、クライアントの無意識の本質を導き出したりするために、偶然ではなく体系化された様々な技術を駆使してクライアントを支援します。

その主な技術から代表的な「傾聴」と「質問」についてご紹介します。

a、傾聴

傾聴とはクライアントの話とじっくり向き合うことです。
クライアントが話しているときに、コーチは話に割り込んだり、話を遮ったりすることはありません。

またクライアントが話す内容だけでなく、態度や語気などにも注意し、クライアントの本質を探ります。

b、質問

傾聴をして気づいた点、さらに深堀りすべき点について、コーチは様々な質問をします。

この質問は、コーチが知りたい情報を手に入れるためにおこなうのではありません。
クライアント本人が無意識の本質に気づくために行います。
その為、あらゆる質問も必ず「何のために質問するのか」という目的があります。

 

 ≪質問の目的≫
  ・無意識の本質に気づく
  ・アイデアを出す
  ・考えを整理する
  ・問題点をはっきるさせる
  ・視点を変える
  ・価値観をしる       など

 

質問には「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」の2種類があります。
またオープンクエスチョンには物事を特定するための「限定質問」と、意識を広げるための「拡大質問」があります。

 

■オープンクエスチョン…5W1Hの疑問詞をつかった質問

  →限定質問…いつ、どこで、何を、誰と

  →拡大質問…なぜ、どうやって、どうして

■クローズドクエスチョン…はい、いいえで答えられる質問

コーチングは単に質問をしているのではありません。
クライアントにどうゆう変化を与えるべきなのか考え、1つの質問ごとに明確な目的をもって発言しています

 

コーチはクライアントに本当の思いを語らせ、クライアント自身に自覚してもらうよう促します。
このようなクライアントが得る自覚や気づきを、コーチング用語で「オートクライン」といいます。

 

 

クライアントはコーチから繰り出される様々な質問に答えながら、自分自身でもその答えを耳にします。
自問自答で問いかけるのとは違い、コーチの多角的視点からの質問によって自分自身気づいていなかった思いに気づかされます。

口に出した言葉を知らず知らずのうちに自分自身に吸収し自覚することをオートクラインといいます。
このオートクラインを促す質問をすることがコーチの役割の1つといえます。

5、コーチングから得られるもの

コーチングは結果主義です。
そのため、目標を達成することが、コーチングで得られる最もなベネフィットだといえます。
しかしながらコーチングで得られるものはそれだけではありません。

 

コーチングで得られるものは以下のようなものも考えられます。

 ・主体性を持って目標をみつけ動くことができるようになる
 ・自分の行動を客観的にとらえることができるようになる
 ・目標達成にむけ、取捨選択できるようになる
 ・部下の自己成長を促すことができる

 

つまり継続的にコーチングを受けることによって、自分自身を客観的に判断できるようになり、更には第三者にもコーチングを利用したマネジメントができるようになります。
これは部下をもつマネジメント層だけでなく、現場で活躍するプレイヤーから、次期リーダーにも活用すべきスキルといえます。

6、コーチングの料金や相場

コーチはエージェントに所属している場合と、個人で行っている場合があります。
どちらの場合も、料金はコーチによって異なります。

一般的なコーチング料金についておおよその相場を調べると、基本的には60分の1セッションで¥10,000前後~です。
また初回セッションのみ無料や通常料金より安いものもあります。

これは先にも説明した通り、コーチングは最低でも3か月くらいの中長期スパンで結果をコミットするので、初回はコーチとの相性や本当にコーチングで解決できる案件なのかお互いに確認しあうためです。

7、よくある質問

コーチングをしていてよく問い合わせを受ける質問をまとめました。

 

Q、コーチングが必要な時とはどんな時ですか?

A、クライアントが「成長したい!」と考える時にコーチングが役立ちます。 
  全ての成長に必ずしもコーチングが適しているということではありませんが、以下のような状態にある人はコーチングが効果的です。

 ・目標はあるが達成するための行動ができない人
 ・スキルがあるのに実力を発揮できていない人
 ・自分の考えがまとまらない人
 ・客観的に自分を分析したい人
 ・自問自答では得られる気づきに限界があると感じている人

Q、コーチングはどこでするのですか?

A、コーチによってコーチングの場所は様々です。
  コーチ自身のオフィスの他、カフェや自宅、クライアントのミーティングスペースなどを利用します。
  どんな場所でも共通しているのは、クライアントがくつろげる場所であり、コーチとの対話に集中できる環境が整っていることが大事です。
 
 
Q、コーチングにはどんなジャンルがありますか?

A、コーチングはビジネスの他、パートナーとの関係や、子どもとの関係でも効果を発揮します。
  コーチングはどんなジャンルにも生かせる手法です。

8、まとめ

コーチングとは双方向の対話でクライアントに自己発見を促す手法です。
本を読んだり、セミナーや交流会に参加するなど、知識や人脈の拡大に努める人が多い傍ら、自分自身について深める機会が少ない人が多いのではないでしょうか。

知識や人脈の拡大は自分を高めるための重要な行為ですが、自分自身に向き合い、内面を見つめ、深めることも重要で、そのどちらも成長に欠かせません。
コーチングは後者の「自分自身に向き合い、内面を見つめ、深める」ための効果的なお手伝いをします。

自問自答では得られない、多角的な質問や、気づきを得るための双方向の対話を通して、コーチはクライアントの能力や意思を顕在化し、目標達成に向けた支援を行います。
そして最終的に自分ひとりで成長スパイラルを継続できる人になってもらうことが、コーチの使命であるといえます。

「もっと自分を成長させたい!」と思う全ての人に、是非コーチングを役立ててほしいです。

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