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【書評】『ぷしゅ よなよなエールがお世話になります-くだらないけど面白い戦略で社員もファンもチームになった話』チーム作りの極意を学ぶ

下の子がもうじき1歳、ごはんもよく食べることから授乳回数が減ってきました。(やった!)

ということで、週末は夫婦でお酒を飲むことがもっぱらの楽しみなのですが、最近特にお気に入りなのが「よなよなエール」というクラフトビールです。

 
ビール党の私にとって、このビールとの出会いはまさに衝撃!
グラスに注いだ色の美しさ、泡のきめ細やかさ、立ち上る芳醇な香り、コク、のど越し…(ごくり)

「この素敵なビールはどんな会社が作っているのかな」

 
調べてみると、このビールを作っているのは「ヤッホーブルーイング」という会社で、GPTWジャパンが発表した「働きがいのある会社(2018)」調査で2年連続ベストカンパニーに選出されています。
井出社長の著書には魅力的な商品を生み出した裏話や、働きがいのある会社に選出されるまでに至った人材開発のノウハウが詰まっていました。
 

1,なぜ魅力的な商品を生み出し続けられるのか

「ヤッホーブルーイング」はGPTWジャパンが発表した「働きがいのある会社(2018)」調査で2年連続ベストカンパニーに選出されていますが、

なぜこの賞に選出されているのか、貴社自ら評価されたポイントをこのように述べていました。
 
◇なぜ「ベストカンパニー」に選ばれたの?
評価のポイントは残念ながら非公開ですが、
・ミッション「ビールに味を!人生に幸せを!」にスタッフがエネルギーを注いでいること
・お互いに切磋琢磨し、仕事を楽しんでいること
・年次や部署、性別に関係なくフラットなコミュニケーションが取れることなどの点が評価されたのではと私たちは考えています。

そしてさらにこのように述べています。

何より、「クラフトビールが好きだから、もっともっと美味しさ・楽しさを伝えたい!」という私たちの想いに共感してくださるお客さまがいるからもっと頑張ろうと思えます!
まだまだ未熟なわたしたちですが、これからもより美味しいクラフトビールをつくり、ささやかな幸せをお届けできる努力して参ります。
これからも応援よろしくお願いします!
 上記の分析結果と、著書「よなよなエールがお世話になります」を読んで、なぜ魅力ある商品を生み出し続けられるのかがわかりました。
 
 
それはチーム作りに成功しているからです。
 

著書では大変などん底を味わい、紆余曲折した経緯も記されていますが、そんな中で生まれたよいチーム作り成功の秘訣は「共感」「楽しむ」「コミュニケーション」という3つのキーワードで読み解けると思います。

 

2、チーム作りの極意を学ぶ

a、共感を呼ぶ働き方改革

今でこそ「ベストカンパニー」に選出されていますが、一時期は社員も次々と辞めていくどん底だったそうです。

そんな会社がどうやって復活を遂げたのかというと、それは「意思の共有」に力を入れ共感を呼ぶ働き方に変えたからではないでしょうか

著書で井出社長は以下の「ミッション」「企業文化」「ビジョン」「ヤッホーバリュー」の浸透のため、チームビルディングプログラム研修の導入や、ストレングスファインダーを用いた性格分析、朝礼改革など、様々な手法を用いてきたことが記されています。

 

《ヤッホーブルーイングの例》

 ■ミッションの共有

 「ビールに味を!人生に幸せを!」

 ■企業文化の共有

 「フラット」「究極の顧客志向」「自ら考え行動する」「切磋琢磨する」「仕事を楽しむ」「知的な変わり者」

 ■ビジョンの共有

 「クラフトビールの革命的リーダー」

 ■ヤッホーバリュー

 ・革新的行動
 ・顔が見える

 ・個性的な味

 

「ミッション」「企業文化」「ビジョン」「ヤッホーバリュー」は言葉におこし全体で共有することによって、社員全員が同じベクトルで動くための大切な指針になります。

全員が同じ方向に向かっているので、全ての行動に一貫性が生まれます。
 
どんな時でも一本筋が通っているので、「ヤッホーブルーイングってこういう会社なんだ」という企業文化が周知され、共感を生み、ファンが次々と増えていくのです。
 
このような共感を呼ぶ働き方改革に全力で取り組んだことが成功の秘訣かと思います。
 

b、思いっきり仕事を楽しむ

 
「好き!」「楽しい!」「面白い!」という感情は、爆発的なエネルギーを生み出します。
 
ヤッホーブルーイングはこの「好き!」「楽しい!」という感情のベクトルを仕事にも生かしています。
 
それは何も特別なことをしているということではありません。
 
例えばメールマガジン1つとっても、「楽しませよう!」というエンターテインメント性を重視し、全力投球しています。
全力投球のエネルギーがお客様に伝わり、ファンが増え、結果的に成果につながる。
よい上昇スパイラルを作っているので、仕事が楽しくなるのです。
 

c、社内のフラットなコミュニケーション作り

ヤッホーブルーイングではフラットなコミュニケーションづくりため面白い取り組みを行っています。
 
 
 ・朝礼でのプライベートな話をする
 ・ニックネームで呼ぶ
 ・部署名を変える(よなよなエール広め隊=一般企業でいうところの広報)
 
 
これはマネするには難しいところですが、「フラットなコミュニケーション」を作るためなら部署名だって変えてしまうというところが、チーム改革の本気さを垣間見ました。
 
コーチングでも言葉選びはとても重要なのですが、一般企業でいうところの広報を「よなよなエール広め隊」と称してしまうあたり、本気で人を楽しませようとしている気持ちが伝わってくるネーミングだと感じました。
 
つまり自分たちの大切にしている気持ちをストレートに表す言葉選びができているので、共感を生みやすいのだと思います。
 
 

3、まとめ

 要点を以下の通りまとめました。
 

 ・チームをまとめようと思ったら自分自身が本気にならなければ「共感」は生まれない

 ・意思の共有に力を注ぐ

 ・好き!楽しい!という感情を仕事に生かす

 ・共感は社内・外でいい影響を与える

 ・自分たちの大切にしている気持ちをストレートに表す言葉選びをする

この本を読んで、チーム作りにかける井出社長の熱量にとても感化されました。
サクッと読め元気が出るので、週末よなよなエールを片手に読んでみてはいかがでしょか。
 
 

 

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